お疲れ様です、しまなぶです。
勉強会おさらい第2回目は、『正しい貨幣観』です。

ちなみに、日本銀行券は、一枚20円程度で製造された日銀の借用証書であり、銀行預金を引き出し、信用の証明書のようなものです。

以下は、貨幣発行のプロセスです。
①政府が国債を発行し、民間銀行から日本銀行の日銀当座預金を借ります。
これが政府の負債(俗に言う"借金")
③民間企業は、政府小切手を民間銀行に持ち込み、銀行預金を得て、従業員に給与を支払います。
④民間銀行は、政府小切手は取り回しが利かないので、日銀当座預金に替えます。

また、民間企業が、従業員を増やしたり工場を造ったりするときに、銀行に借金しますが、このとき、銀行はよそからかき集めてくるわけではなく、PCで金額を打ち込むだけで貸し出します。
これが、信用創造です。

以上は、マクロ経済の入り口となる貨幣の信用創造についてであり、MMTを理解する前提知識となりますので、正しい貨幣観を身につけると、貨幣の本質が見えてきます。
以上、『正しい貨幣観』についてでした。
ご意見、ご感想、疑問や質問など、お気軽にどうぞ。
written by しまなぶ
勉強会おさらい第2回目は、『正しい貨幣観』です。
貨幣観とは、いわゆる現代貨幣理論(Modern Monetary Theory、MMT)の前提知識となります。
貨幣とは、財やサービスを得るためのツールであり、与えるための信用です。
財とは商品や資産など形あるもので、サービスとは行為のように形なきものです。
相手も、自分の財やサービスに値するなら、信用して引き換えます。
この信用は、個人間の取引なら何でも良いですが、見ず知らずの人が交わす場合には、生きる環境で絶対信用があるものでなくてはいけません。
これが日本国内外で日本国が認める信用の証明なのです。
つまり、国が認める信用、円です。
日本では、これが日本銀行券である紙幣で、政府の補助貨幣である硬貨です。
五百円硬貨、百円硬貨、五十円硬貨、十円硬貨、五円硬貨、一円硬貨には、『日本国』と記載があります。

ちなみに、日本銀行券は、一枚20円程度で製造された日銀の借用証書であり、銀行預金を引き出し、信用の証明書のようなものです。
貨幣は信用創造で成り立っています。
かつての日本では、物々交換が行われていたというのは、単なるローカルルールであり、これも信用のやり取りです。
現代では円がそれに相当しますが、デジタルデータで扱われているため、708年の和同開珎(687年の富本銭とも)以降は、国が認める貨幣で行われていますが、要は国全体の信用です。
私たちが銀行でお金を借りるとき、よそからかき集めてきたり、政府が様々な施策で費用に限りがある
というのは、貨幣がどこかのプールに貯まっているというような貨幣のプール論であり、間違った考え方です。

では、貨幣はどのようにして生まれるのか。
以下は、貨幣発行のプロセスです。
①政府が国債を発行し、民間銀行から日本銀行の日銀当座預金を借ります。
これが政府の負債(俗に言う"借金")
②政府は民間会社へ、日銀当座預金を担保に政府小切手で支払います。
③民間企業は、政府小切手を民間銀行に持ち込み、銀行預金を得て、従業員に給与を支払います。
④民間銀行は、政府小切手は取り回しが利かないので、日銀当座預金に替えます。

日銀当座預金は、政府と日銀と民間銀行の間でしか取引されていないので、民間は一切引き落とすことも借り入れることも出来ません。
なので、私たちが貨幣を手にするためには、民間銀行から引き落とすしかないのです。貨幣を生み出すことができるのは、貨幣を発行する権利、通貨発行権を持った政府なのです。
また、民間企業が、従業員を増やしたり工場を造ったりするときに、銀行に借金しますが、このとき、銀行はよそからかき集めてくるわけではなく、PCで金額を打ち込むだけで貸し出します。
これが、信用創造です。
ちなみに、PCで打ち込むのでキーボードマネーともいわれ、それ以前は、小切手のような感じで書き込んでいたので、万年筆マネーと言われていました。

まとめると、
・貨幣は物質ではなく、信用
・貨幣を生み出せるのは、通貨発行権を持つ政府と民間企業の投資
・貨幣はどこかのプールに貯まっているわけではない
以上は、マクロ経済の入り口となる貨幣の信用創造についてであり、MMTを理解する前提知識となりますので、正しい貨幣観を身につけると、貨幣の本質が見えてきます。
以上、『正しい貨幣観』についてでした。
ご意見、ご感想、疑問や質問など、お気軽にどうぞ。
written by しまなぶ
コメント
コメント一覧