こんにちは、そしてこんばんは、Jiro Yamamotoです。

福島県庁原子力安全対策課が、東京電力に対して、凍土遮水壁における冷媒(ブライン)漏えい」に対する申し入れを行いました。

福島第一原子力発電所からの汚染水を減らす対策として、建屋の周囲の地盤を凍らせて地下水の流入を抑える「凍土壁」の一部で、昨年の9月から地中の温度が0度を上回り、最高で10度以上に達していたことが分かりました。東京電力は「地下水の流入を抑える機能に影響はない」としたが、その後も原因不明として三ヶ月以上も放置されていました。
私達、勝手連の有志4名は、1月7日に福島県庁原子力安全対策課に赴き、凍土壁の地下水漏えいを指摘をした際に、担当者よりこの温度上昇が原因不明である事を知らされ、即座に私達は、『東京電力に対して、もっと強い態度と、あなた方自身が理系出身の専門であるならば、原因究明するのが仕事ではないのか』また、もう一人のメンバーからも『あなた方は、福島県人なのですか?』、この言葉は、現在の県民である職員には突き刺さるような言葉だったと思われ、今までにない東京電力への改善申し入れを行ったと思われます。
その後、県庁はすぐさま、東京電力へ原因究明をするよう打診し、1月25日には、東京電力はマスコミを通じて

『液体が流れる配管の結合部の“ずれ”が原因だった』と
発表しました。

有志の皆様、有難うございました。
そしておめでとうございます。㊗️

県庁HPには、本日付で、申し入れ内容と今後の対応まで記載されました。あの冷たかった原子力安全対策課と思えません。
【申し入れ内容】
  • 漏えいの原因を究明し、再発防止対策を検討すること。
  • 陸側遮水壁の凍結ラインについては、運転開始から約6年が経過し、凍結状態の変化や設備の経年劣化と思われるトラブルが続いていることから、適切な点検や維持管理のあり方を検討すること。
【今後について】
  •  東京電力に報告を求めるとともに、楢葉町駐在職員による現地確認を継続してまいります。
また、東京電力福島第一原発リスク管理担当者へも、確認をしたところ、今後の凍土壁の管理について、今までのような事故発生後の補修工事から、予め、時間計画的な保全に変更することを検討中とのことです。
また、凍土壁を丈夫な鋼板コンクリートも所内で意見が出ているとの事で、地層の専門家である、福島大学柴崎教 教授も東京電力に赴いて、助言もしているとのことです。

https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16025c/genan608.html

凍土遮水壁における冷媒(ブライン)漏えい」に対する申し入れ

 掲載日:2022年2月17日更新

 福島第一原子力発電所において、千島海溝津波襲来時の凍土遮水壁の冷媒(ブライン)漏えいリスク低減を目的として、緊急時に遠隔で操作ができるよう、陸側遮水壁に電動弁を追設し、2月15日、電動弁の動作試験のためブライン供給を停止したところ、配管の別の箇所においてブライン漏えいが発生しました。

 凍土遮水壁では、1月16日にも凍結管継手からの漏えいが確認され、県では1月20日に、同様の事象が発生しないよう、他の連結管の点検強化など水平展開を求めていた ところですが、再び類似の事象が発生しており、対策が急がれます。

 また、陸側遮水壁は原子炉建屋等への地下水流入抑制のための重要な設備であり、ALPS処理水に関する政府の基本方針においても、汚染水発生量を可能な限り減少させる取組の重要性が示されているところです。

 ブライン漏えいトラブルが連続していることを踏まえ、トラブルの未然防止の観点にたって、より一層の安全管理の徹底を図るよう、下記のとおり東京電力に対し申し入れを行いました。

 申し入れ

概要

  • 日時 令和4年2月16日(水曜日)13時30分
  • 場所 県庁北庁舎 2階 小会議室
  • 申入者 
    • 危機管理部原子力安全対策課長 伊藤  繁
    • 危機管理部原子力安全対策課主幹 水口 昌郁
  • 相手方 
    • 東京電力ホールディングス株式会社福島第一廃炉推進カンパニー バイスプレジデント 田南 達也
    • 東京電力ホールディングス株式会社福島復興本社 福島広報部長 松井 健一郎